全く予想だにしていなかった新型コロナウィルス感染症のパンデミックにより、予期せぬ事
柄に対して、法令を遵守しつつ臨機応変な対応が求められたこの1年であったし、今後も同様
の状況は続くものと思われる。
有価証券の運用については抜本的な見直し作業を行っているところである。現在、有価証券
は運用益以上に元本の評価や為替による損失額が大きく、元本は減少傾向にある。低金利政策
下での利金・配当金による運営資金の安定的確保は、極めて難しい時代になったものと思われ
る。そこで令和2年度に引き続き予算を大幅に縮小し、有価証券の運用による元本の減少を抑
えて本来の公益目的事業に資金をつぎ込めるよう努力していきたい。
なお綾田寮については、特に子ども同伴での家族ぐるみの留学生活を送る学生の支援を願っ
て事業を行ってきたが、コロナ禍の中留学生総数の減少とともに、該当する学生がいなくなっ
ている。そこで令和3年度末をもって、定款第4条2号事業(留学生への無償住宅提供事業)
を閉鎖する方向で検討したい。
以上の状況を鑑みて、次の通り令和3年度事業計画及びそれに伴う予算を立てた。
1 定款第4条1号および3号事業( 奨学金等の給付事業 )
県内大学等の留学生対象の奨学金・修学助成金 1,200,000円
2 定款第4条4号事業( 香川県内所在の発展途上国教育支援団体への援助 ) 270,000円
3 定款第4条2号事業( 留学生への無償住宅提供事業 ) 212,000円
4 上記1〜3に共通する費用 371,200円
5 寮耐震修理等積立資産の本年度積立額 1,000,000円
(10年間で1千万円積立予定、年100万円積立、令和4年3月で満額10,000,000円)